幸せとは何か?
なんて哲学的なお題をつけてみましたが、みなさんにとっての幸せってなんでしょうか?
私は若い時は、ご多分に漏れず、幸せの青い鳥を探しておりました。
隣にモテモテのイケメンいれば自分もそうなりたいと思い、隣に金持ちの人がいれば自分も金が欲しいと願い、隣に頭のいい人がいれば自分もそうありたいと見栄を張ってみたり、今の自分が置かれた環境よりももっといい外部環境がある、そこにたどり着けば幸せになれると思っていたんですね。
しかしながら幸せの青い鳥は自分の家にいたという童話のとおり、幸せというのは求めて得られるものではなく、いまの自分の環境を認めることで幸せになるわけです。
この生きているだけで四苦八苦な人生において、いまいま不幸でないことがどれだけ幸せなことか。
病気やけがをしていたり、お金がなくて困っていたり、大切な人をなくしたり、家族や友人あるいは仕事の人間関係が悪かったりすると、とても不幸になります。
人間痛みが一か所でもあると、ほかの個所はなんともなくても痛む場所が気になって気になって心の平安は得られませんね。
不幸も同じでほかのすべてが満ち足りていても一つでも不幸があると、ついついそれに着目して自分はなんて不幸なんだと考えがちです。
逆に言えば何にも心を煩わせることがないと、なんともないことを当たり前に思ってしまって、特段幸せを感じずに、もっと幸せになりたいなんて考えちゃいますけど、一つでも不幸があったときのことを考えたらなんにもないことがいかに幸せかと思います。
長い人類の歴史の中で、これだけ衣食住に不安を感じずに生きていられる時代はあったろうか。
あるいは広い世界のなかで、これだけ衣食住に不安を感じずに生きていられる国家で暮らしていられる人はどれほどいるだろうか。
なんて縦軸の歴史においても、横軸の世界の中においても、現代日本で生きていられるのはなんとも幸せなことです。
その現代日本の中でも格差が拡大していたり、将来不安があったりと、個別で大変なことはもちろんありますが、いまの環境に感謝して幸せを感じる気持ちを忘れないように心がけようと思います。
ちょっと不幸とまではいいませんが、気分悪い出来事があったんで自分に言い聞かせるために書いております。
ありがたい、ありがたい。生きてるだけで丸儲けって本当ですよね。気分悪い出来事も過ぎてしまえば笑い話、そして経験値に変わります。
本当に世の中はうまくできていると思います。
特定の信仰があるわけじゃありませんが、神様ありがとうございます、という気持ちになりますね。