マルチ商法の集会に行ってみた話(連れてかれたんすけどね)その3
さてさてニュースキンのえらいさんである○○さんのなんとも魅力的?な提案をズンバラリンと袈裟がけに切って捨てましたアタクシでございますがこれも次のアポのため。
お客様とのお約束に遅れるわけには行きますまいと、席を立ちあがるワタシに対してAさんが話しかけてきます。
Aさん「今日は時間が少ない過ぎて話にならなかったな。そういえば今週の土曜日に墨田川の花火大会があるでしょ?うちのマンションから見えるからおネェちゃんたくさん呼んでパーティしようよ」
アタクシ「もちろん行きまーす!」
Aさんのなんとも魅力的な提案には、二つ返事で快諾しましたところ
Aさん「ついては花火が始まるのは、夕方からだが、土曜11時より新宿〇〇ビルでニュースキンの集まりがあるんだよ。まずそこきてくれよ」
アタクシ「(うーん、おネェちゃんと遊びたい。しかし集会はかったるい。でもおネェちゃんと遊びたい)・・・夕方だけってのはナシですか?(゜∀゜;)」
Aさん「ナシで」
アタクシ「(こうなったら毒を食らわば皿まで!)わかりましたよ!どっちも行きますよ!」
さすが半年つきあってきて私の泣き所を心得ているAさんです。
しぶしぶ土曜の朝っぱらから、わけわかんない集会に行くことに同意したのでした。
そして土曜日。
ほんとは寝ていたいのに頑張って8時過ぎに起きだすアタクシですが天気はピーカン。せめて夕方を楽しみに、マルチ商法の集会に付き合うしかありますまい。
「ザ・チンピラ」を意識して、なるべくガラの悪い私服に身を包み、イソイソと出かける準備をします。
ガラの悪~いTシャツに穴あきジーンズにグラサンに扇子に財布にはジャラジャラチェーンが付いています。
道を歩くとなぜか向こうの人が避けてくださる、そんな格好です。
これは、気弱そうにしてると嵩にかかって攻められるだろうと思い威圧感たっぷりで乗り込んでやろうと思ったからです。えへへ。
こうしてオラオラ系の格好で、向かいましたところ、10時半ごろに会場に着きました。
そこにはパリッとスーツに身を固めた紳士淑女の皆様が和やかに談笑してらっしゃいます。
目を合わせるとやたらニコニコ笑いかけてくる人や明らかに目がイっちゃってる人。
チンピラじみた風貌を怖がって目をそらせる人。
まだらな人間模様です。
さすがに場違いな格好のアタクシは悪目立ちしてます。
そこにさっそうとAさん登場。
Aさん「なんだ、その格好は?もうちょっとちゃんとした格好なかったの?」
アタクシ「いやあ、いつもこんなんですよー、アハハー」
Aさん「まったくオマエはTPOってもんをわきまえないヤツだなあ。ブツブツ・・・」
アタクシ「・・・(こんなしょーもない集まりにTPOもクソもあるか。来てやっただけ感謝しろ!)いやあ、すんませんねー」
と、とりあえずヘラヘラしておくことにします。
さて、開場です。
Aさんに促されドアをくぐると、そこは100坪くらいの広い会議室みたいなところでした。
一番前にはスクリーンとプロジェクターとマイク台と教壇みたいのがあります。
そこから縦15列、横に4列くらい3人掛けの会議机とイスがずらーっと並んでいました。
開場と同時に人が押し合いへし合い競いながら席取りしてまして、どんどこ席が前から埋まっていきます。
(オイオイ、なんだよこいつら、どんだけ熱心なんだよ・・)
アタクシは学生のころからの指定席。
一番後ろの一番はじっこを確保しましてこれから始まるであろう集会に不安半分、好奇心半分で臨もうとしておりました。
すると、前から、フワフワした感じの男性がやってきて、私に席を代わってくれませんか?などと言うではありませんか。
最前列ど真ん中を即座に陣取ったこのフワフワさん。
Aさん及び○○のチームの下っ端で私を特等席に座らせる陰謀のために、わざわざ押し合いへしあいしてたんですか?
ちょっと唖然としながらも
アタクシ「いや、結構ですわ」
フワフワ「そんなこと言わずに、お願いしますよ。私は遠視でして、一番前だと見にくいのです」
アタクシ「(んなもん、知るか。最前列ダッシュで行っといてよく言うわ!)そうなんですか。それは困りましたね~、別の人に頼んでみては?」
そこにAさん登場。
Aさん「けんたろう、ここまで頼んでいるんだ。席を代わってあげなさい」
アタクシ「えーーーー!?(ハメられたなぁ。あの席マジでだいじょぶかいな。催眠療法みたいななんかのしかけがあって一番催眠効果高いとこならヤだな。)」
しかし夕方のため、Aさんには逆らえません。
アタクシ「はいはい、わかりましたよぅ・・・・」
と、こうして最前列ど真ん中。目の前50センチが講師という最悪のポジショニングで集会が始まったのでした。
そして11時、開演です。スターにしきのみたいにギラギラしてるスーツの講師が壇上に登場します。
聴衆「ワー!パチパチパチ」
講師「みなさん、こんにちはー!」
聴衆「こんにちはー!」
講師「あれ、元気がないな。みなさん、こんにちはー!」
聴衆「こーんにーちはー!」
講師「はい、元気があっていいですね。」
聴衆「ワー!パチパチパチ」
アタクシ(あほくっさ。小学校かよ)
明日に続きます。