起業の話
私は2003年から行政書士事務所やっております。
もう17年近くになるので、様々な起業家のお手伝いをしてまいりました。
起業家と一口にいっても「上場目指してバリバリいきます!とりまVCから億のお金引っ張ってきてて、まだまだ全然赤字だけど、高いオフィスビル入ってます!4649!!」みたいな意識高い系とは、あんまり縁がなくって、会社に勤めていたけどその経験を活かして独立して自分で商売やりますという人が多かったんですよね。
そんで、まあ年齢もいろいろ、業種もいろいろ、さまざまな許認可を通じてお手伝いしてきて一つ分かったことがあります。
それはサラリーマン生活が長い人ほど、起業家に向いていない。ということです。
起業家、会社の社長っていえば格好いいですが、まあ最初独立したてのころは中小零細企業のオーナー兼社長であり、商売人なんですよ。
八百屋さんとかと一緒です。
サラリーマンと商売人の、思考のクセの違いといいますか。
サラリーマンと商売人て考え方が、大きく違うんですよね。
サラリーマン上手くいく人ってどっちかっていうと、周りに合わせていくことが上手にできるタイプ。
商売人は逆ですね、周りに合わせるよりは周りと反対のことをする人がうまくいく。
みんなと同じことやってても差別化しにくいですからね。
あとは稼ぐ意識。なにがあっても金を持ってくる。それから経理財務の感覚。こまかいことはわからなくても、何があってもすぐつぶれないように会社に金を残そうとする執念も、サラリーマンは、給料日になれば給料でるし、会社の金で飲み食いできればラッキーくらいの感覚の人も多い気がしますね。
あとはサラリーマン時代に、成績優秀だった人。
これはね。結構勘違いしがちなんですよ。
営業成績がすごくいいとかね。
でもこれは個人の力ももちろんあるんですけど、バックに会社のブランドとか商品力とか、サポート体制とか個人の力以外のファクターがたくさんある中での優秀な営業成績だったりするんで、いざそういう人が独立しちゃってみると、個人の力以外の力がないために、全然鳴かず飛ばずで失速していっちゃうって人も見てきましたね。
もちろんサラリーマンというか勤め人でも、経営者意識を持っている方もいらっしゃるでしょうから一概には言えませんが、私が17年見てきてなんとなくの傾向ですね。
なんで独立したい人は、早めに独立したほうがいいですよ。
サラリーマン長くなればなるほど経営しにくくなりますからね。サラリーマン向いてねえなあクソと腐りながらサラリーマン続けるより、開き直って独立したほうが、かえって自分に向いてるってことありますよ。
私がそうでしたからね。
でももし勇気が出ないなら、毎月お給料が出ることに感謝して、お給料以上のことを会社に返そうと意識して仕事していけばサラリーマンとしてうまくいきますけどね。経営者意識を持つ従業員は貴重なので、必ず出世していくでしょう。
なにはともあれ、経営者意識を持たないとダメな時代が来ているってことでしょうね。