マルチ商法の集会に行ってみた話(連れてかれたんすけどね)その6
さて最悪な時間と空間でしたがマルチ商法の集会から無事解放されてあとは、一番楽しみな花火大会が残っておりますよ。
Aさんへのお詫びのシャンパンを買いこみ、いったん家に帰ります。
このままおねぇちゃんと遊びに行くにはガラ悪過ぎですからね。
やっぱ浴衣かなぁ。
動きやすい方がいいか。
室内なら、マルチの講師みたいなキラキラスーツで攻める手もあるぞ。
いやいやAさんちは猫を飼ってたから毛がついても困る。
やはり、浴衣であろうか。
などと姿見の前で小1時間すごすアタクシ。乙女か。
・・・てことで、結局夕方ごろAさんち行って、花火大会楽しんで帰ってきましたよ。
ドンペリでおねえちゃんたちと大盛り上がりでしたし、Aさんも機嫌を直して一安心。
まあ、私が集会から帰った後、マルチ上司?みたいな人に絞られたらしいのですげー悪酔いしてましたけどね(笑)
おしまい。
と申しましてもこれで終わりでは、いかにも愛想がございませんのでマルチ連載企画をまとめてみましょう。
マルチ商法というのは最初にも書きましたけれども悪徳商法 みたいなもんです。
「悪徳商法(あくとくしょうほう)は、悪質な者が不当な利益を得るような社会通念上問題のある商売方法であって、例えばマルチ(まがい)商法による販売などが代表的である。」
なんてウィキペディアでは一番真っ先にでてきちゃいましたしね。
また催眠商法という悪徳商法の一種がありまして、詳しくはウィキペディア をご覧いただきたいのですが、一部抜粋しますと下記のように書かれています。
最初に催眠商法を手がけた新製品普及会は、1965年から島津幸一によって営業を開始している。島津は元々的屋だったが、安物で釣って熱狂的な状況になったところを売り口上で商品価値の無い物を高値で売り付ける的屋商法に着想を得て、現在の催眠商法の原型を創ったと言われている。チラシなどで食料品や日用品を安価で販売あるいは無料で配布すると宣伝して客を集め、一定数集まった所で射幸心を煽って一種熱狂的な状況を作り出し結果として高価な商品を売りつけると言う点、時に サクラを配して故意に熱狂的な状況を作り出す点など、的屋のノウハウが基となったのも多く存在し、そこへ人間心理学的なアレンジが加わったとされている。
的屋というのは、フーテンの寅さんですね。若い人は知らないでしょうが啖呵売(たんかばい)とも言います。
今でもたまに縁日で見かけるPS3が景品で一回100円のくじ屋さんなんかに日本の風情を残してますが、単価がお小遣いの100円やそこらなら騙される子供も、いい社会勉強です。
これが一回1000円のくじで、当たりの景品が飴玉1個ならさすがに誰もやりませんよね。
そこで悪いテキヤさんは
「そこの坊や、ちょっとおいで。いやいや、おじさんあやしいもんじゃない」
「あのな、このくじ1000円で引いてみないか。」
「1000円持ってないって?じゃあ、このくじを引いてくれそうなお金持ちの友達を1人つれておいで」
「そうしたらただで引かせてあげるよ。もしも2人連れてきてくれたらくじをひくだけじゃなくて200円あげる。3人だったら400円あげるよ。」
「10人連れてきたら、もうおじさんうれしくって大奮発!どーーんと1000円あげちゃうよ!」
「ほんとう?おじさん」(ぼうやはお目目キラキラに)
私がいった集会では、やたら大声を出させたり、拍手や相槌をサクラにさせることによって同調圧力を強め、講師の話を受け入れやすくしていました。
また、たとえば商品説明の映像なんかですと、アメリカのなんたら州立大学のなんちゃら学部の名誉教授とかが出てきて商品を絶賛していたり著名人が出てきて、オススメしてたりするわけです。
心理学的にハロー効果(後光効果)と呼びますが全部演出ですね。
プロパガンダです。
まあ細かな手法なんかはきっとネットにたくさんの潜入記、体験記がありますでしょうからご興味おありの方はそちらをどうぞ。
そもそも論になりますが、儲かる話をわざわざ他人にぺらぺら喋る人間はいませんね。
せっかくのもうけ話をひとりじめせずに、どうしてわざわざ他人と分け合うんでしょう。
純粋な善意からでしょうか?いえいえ他人を巻き込んだ方が利益が大きくなるからに他なりません。
てな感じで2009年ごろに書いていたブログの過去記事から引っ張り出してきましたが、やはり10年前なので文章が練れてなくて恥ずかしいですね。
あれからの10年でガラケーがスマホになって、PC持ってない人でもインターネットが身近になりまして、ステマ(ステルスマーケティング)やネットリテラシーといった言葉も一般化しましたから、こうしたマルチ商法も減ってきたかなと思いきや、いまだにラインのタイムラインなんかでマルチ商法臭い投稿してくる同級生がおりますから、なかなかどうして世の中変わりません。
なかなか四十にして惑わずとはいきませんね(゜∀゜)