行政書士田中建太郎が生まれるまで㉓
さて雪が降り始めた長野県を後にして、本社のある神奈川県は横浜市に転居してまいりました。
横浜市は鶴見区にあります社宅に引っ越しましていよいよ本格的な社会人生活の始まりです。
そうしてから3か月ほどで私はあることに気づいたんです。
あることとは
「私は会社勤めが全然向いてない!!」
ということでした。
私は基本的に、上司とか先輩から偉そうに上から物を言われるのが大嫌いなんですね。
学生時代の体育会系のところでもケンカしてとびだしてきましたし、前回の現場実習でもカチンときたら上長にもかみついてきましたたから。
また、その人材企業の悪口ではないんですが自分の10年後の姿が描けなかったんです。
キャリアアップもせず、給与アップも望めず、10年後に、この会社にいてもきっとみんなに煙たがられながらチームプレーが苦手なために、おそらく大した仕事もできず組織の摩擦を生じさせるリストラ要員であり続けるだろう、と
そういう姿しか描けませんでした。
まあ学生時代からうすうす気づいてたんですよ。
就職活動中も親からもお前はサラリーマン向きじゃないからなあと言われてましたよ。
でも、ワタシはそんなわけない。どこでも俺はやっていける。こう見えて要領いいし愛嬌もあるぜなんて楽観してたんですよ。
しかし現実は厳しい。
全然サラリーマンつまんなかったです。。。。
そこで、さっそく対応策を考え始める私。(人生いつも泥縄ですよ)
まず、対応策としていくつかあげられます。
①自分を変える
↓
組織に順応し、個を殺して、あくまで宮仕えを全うできる人材に生まれ変わる
②気付かなかったふりをする
↓
とりあえず、臭いものには蓋をして、現状の生活を送る
③組織を変える。
↓
①と似ていますが、組織に順応したうえで、個を発揮できるような組織環境に自ら変えていく
④環境を変える
↓
転職するなり、独立自営するなり、今の職場からドロップアウト
ざっと、当時考えたのは上記4つくらいだったかと思います。
まず、①は性格的にムリだなと思いました。
これができる人はサラリーマンというか宮仕えができる人ですし、おそらく出世できる人です。
②は気付かなかったふりをしても、気づいちゃったらもう無理です(笑)、自分に嘘をつくのは精神衛生上悪いので、ダメでした。
これができるときっとサラリーマン続けられるんでしょうか。でも出世はできなそう(笑)
③は、①②の複合技で上級者向けですね。
①も②もできないのに③ができるわけありません(笑)
そうすると残るは④だけですね。
環境を変える。
では、環境を変えるために転職活動をしようかしらん、と思うと入社高々1年目の若造がですね、会社がつまんないから辞めますなんて言う理由で離職してその後、別の会社で何をアピールしろっていうんですか?って話ですよね。
根性のなさ、忍耐力のなさ、問題解決能力のなさしか伝わりませんよね。
かといって独立自営といっても、簡単じゃありません。
22歳の若造が、どうやって独立するのかもわかりませんし、会社勤めから逃げ出した根性無しがもっと厳しい商売の世界で生きていけそうもありません。
そんなふうにアレコレ考えていたとき学生時代に勉強していた行政書士を思い出しました。
「そうだ!行政書士なら国家資格だし、若くても商売になるにちがいない。」
そう思いついたんですね。
そんなこんなで、私は行政書士試験の勉強を本格的に始めるのでした。
明日へ続く。