行政書士田中建太郎が生まれるまで⑲
いうことでこの1週間はとても不安で大変でしたが、結果的には、無事に解約することができまして、詐欺商法にすんでのところでひっかからずに済みました。
しかし、その1週間は、とてもくたびれました。
大学も休みましたし、バイトも休みました・・・。
なので、悪徳商法でお悩みの方の気持もわかります。
現在、合法的に解除できる場合としてはクーリング・オフや不実告知など、消費者保護のための法律が整備されております。
当時はなかった消費者庁という役所もありますからね。
ただ、悪徳業者や詐欺をしようとする人は必ず、その法の網の目をくぐって、消費者をからめ取ろうとしてくるのが現実です。
そういったとき最後にものをいうのは、「絶対に解約してやる!」という強い意志なんです。
向こうにも、弱みがありますから、そこをひたすらついてやるわけですね。
今回の私の、毎日数時間電話をするという手法は、主力のテレアポ要員と電話回線が1つ強制的にふさがれるという威力業務妨害に近いですが、向こうも警察沙汰や訴訟なんてことはしたくないはずです。
目立つと、その後の仕事がやりにくくなりますから。
そんなこんなで、悪徳商法を撃退した私は、当分行政書士試験の勉強をする気もなくなり、そのまま願書も出さずに、秋からの就職活動に入っていくのでした。
明日へ続く。