行政書士田中建太郎が生まれるまで⑯
ということで、本人控えには参考人と書き換えられているが、信販会社控えなどは連帯保証人のままの書類に、勝手に父親の名前を書いて送り返したところ、審査機関が1週間ほどあるということでそのまま待っておりました。
ちょうど8日ほど経った頃です。
当時モーニングというマンガ雑誌で、カバチタレという行政書士のマンガの連載が始まっていました。
行政書士に興味があったワタクシはよく読んでいたんですが、漫画の枠外に「資格商法にご注意を」という記事を見かけます。
なになに。
(昨今、行政書士資格を簡単に得ることができます。費用は高額ですがお仕事を紹介するのですぐに取り戻すことができますよ。という勧誘が増えています。これらは資格商法、士商法といわれ悪質商法ですからご注意ください)
えーーーーーーーーーーーー!!??
なんですってーーー!?
ちょうどこないだ申し込んだところじゃないですか。
なにこれ、詐欺なの?俺は詐欺にひっかかったの?俺はアホなの?ともう頭がパニックになります。
当時は1999年、まだインターネットも現在ほど普及しておりません。
今なら検索かければ様々な情報にアクセスできますし、消費者庁などの相談窓口もあるでしょう。
しかし当時のアタクシにはそんな知恵もございませんので、母親に電話して聞いてみると、「なにやってんの、あんたバカだね」と怒られながらもクーリングオフという制度があるらしいと教わります。
内容証明郵便にてクーリングオフしますと相手方に通知すれば、無条件解約できるようだ。
というわけで、すぐに郵便局にいきまして、クーリングオフしたい旨の内容証明郵便を作って先方企業(以下、株式会社悪質商法といいます)に郵送しました。
すると、翌日郵便の届いた株式会社悪質商法から電話が参りました。
明日へ続く。