行政書士田中建太郎が生まれるまで⑱

困った私は、とにかく解除するための手がかりはないかと契約書を隅々まで読んでみました。
ローン契約約款というものが申込書のお客様控えの裏にこれくらいの読みにくい大きさで書いてあります。


その中には「契約解除」に関する条項ももちろんあります。
今手元にないのでうろ覚えですが、「債務不履行によるローン契約解除」という文面がありました。

債務不履行とは契約者の片方が、為すべき義務を果たさないことを言います。
売買契約では、ある商品を売りたいという意思表示と買いたいという意思表示があって、そこで合意することにより、売買の契約が成立するのですが、買いたいと言った人がお金を払わなければ義務を果たしていないので債務不履行です。

また売りたいと言った人が、商品を引き渡さないのも義務を果たしていませんので債務不履行です。

私はここに着目することにしました。
申込書を送ったので、当然教材(60万円ものテキスト!)が送られてくるはずです。

それを受け取り拒否してしまえば、当然テキストは私の手元に来ません。

テキストが来ないということは、売り手(今回は悪徳会社)の債務不履行になりますのでそれを理由にローン契約の解除をローン会社に申したてよう!

そう考えたんですね。
2日後には宅配便で教材が届きます。
その時私は、「こんなもの注文してないから受け取れない」と、宅配会社に引き取ってもらってすぐさまローン会社に電話しました。

田中「過日、ローン契約の申し込みを行いましたが、売り手が商品を引き渡しませんので、債務不履行を事由にローン契約の解除をお願いします!」

すると、ローン会社の対応は、迷惑げでした。

そりゃあそうですね。ローンで金利を稼ごうと思ってるわけですから、ローン会社も解約はしてほしくないわけです。

ローン「それは直接売り手と交渉してください。」

田中「わかりました。といってもこんな債務不履行を行う業者と2度と取引したくありませんので、とにかく、解除してください。解除用紙を送ってください。」

ローン「とりあえず、うちからその会社に確認してみますから。」

10分後、すぐさま悪徳会社から電話が入ります。

 

悪徳「田中さん、商品が届いてないとのこと、大変申し訳ございません。すぐさま調べてご連絡しますので」

田中「(ほんとは受け取り拒否してるんだけど)ぜひともお願いしたい。高額な買い物であるにもかかわらず商品を送らないとは、オタクはまっとうな会社かどうか非常に疑わしい」

悪徳「本当に申し訳ございません」

ということで、またその1時間後にその悪徳会社から電話が来ました。

悪徳「田中さん、調べてみたら、受け取り拒否になってるらしいですよ。これはうちの債務不履行ではないではないですか!!」

田中「それは失礼しました。(厚顔無恥に)それはさておき契約解除をお願いしたいのですが・・・」

悪徳「最初にお電話でもうしあげましたが、この契約は解約できないんですよ!!」

田中「解約できない契約というのは、この世に存在するのですか?」

悪徳「それは・・・。でも田中さん一度やる気になってくれたじゃないですか?あの気持はウソだったんですか!?」

田中「ウソでした。やっぱやめます」

(こういうときには「おたくみたいな悪徳商法やりたくないんだよ!と言いたいとこですが、あくまで合意解約を目指していますのでそういったことは言いません」)

悪徳「20歳過ぎた立派な大人がそんなことで恥ずかしくないの!!??」

田中「・・・。とにかく解約してくれい!行政書士になんかなりたくねーんだよ!」(痛いところを突かれて逆ギレ)

悪徳「その言葉づかいはなんなんだ!!!」

ギャーギャーワーワーとおよそ3時間電話をしていました。

なかなか解除に応じてくれない悪徳会社。

これはもう根比べです。

 

社会人よりも学生が勝っているのは唯一時間が自由になることです。

そのあとも、夜討ち朝駆けとばかり、毎日朝、昼、夕方、晩、夜中と電話しまくりました。

その都度2時間~3時間上記のような会話。

 

それが3日ほど続いたでしょうか?

ついに悪徳会社も根負けして、解除に応じてくれました。

 

向こうにしたら、こんなうるさい輩から営業妨害を受け続けるよりは、もっと素直で気が弱い人をたくさんだまくらかしたほうがマシだと判断したのでしょう。

悪徳「田中さん、わかりました。本当に特別の特別にあなたは解除してあげましょう。その代わり解除申込書と一緒に最初に送ったローン申込書の控えやパンフレットなどは全部送り返して下さい。」

 

田中「わかりました!」



ということでどうにかこうにか無事、解約できました。

 

明日へ続く

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